農研機構で昆虫機能制御学(化学生態学分野)が学べます

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、国の研究機関として農業や食品に関わる様々な研究を推進しています。

 

なかでも私たちは、農業害虫管理のための化学生態学にこの分野の黎明期から取り組んできた旧農業技術研究所の昆虫学者らをルーツとして、殺虫剤に過度に依存しない持続可能な農業の実現に少しでも貢献すべく研究を続けています。

 

筑波大学応用動物昆虫学研究室と協力し、連携大学院として大学院生も受け入れています。農研機構の様々な分野の研究活動を目の当たりにしながら学位プログラムを修習することができます。


大学院(前期課程:生物資源科学学位プログラム・後期課程:農学学位プログラム)の募集要項についてはこちらをご覧ください。

[Topics]

アザレアコナカイガラムシの寄生蜂がこの虫のフェロモンに誘引されることを示した論文がJournal of Chemical Ecology誌に掲載されました。土着天敵利用技術の開発に役立つと期待される成果です。

 

ツマジロクサヨトウの新規フェロモン成分の発見に関する論文がEntomologia Experimentalis et Applicata誌の特集号に掲載されました。ツマジロクサヨトウは世界的に分布域を拡散しつつあり、近年最も注視されている害虫のひとつです。

 

アザレアコナカイガラムシの論文がJournal of Chemical Ecology誌の表紙になりました。このグループの祖先種では、他のコナカイガラムシ類とは全く異なるフェロモン成分(中鎖脂肪酸エステル)が進化したことを示唆する研究です。